事実上の「日曜ゴールデンタイム撤退」宣言か?
フジテレビ「ノンフィクションで勝負」
で広がる「フジ金欠」のウワサ
出典::フジTV
今年10月の秋改編に向け、
発表が相次ぐ在京キー局。
ところが、フジテレビが発表した
日曜夜8時枠(夜8:00~9:54通称「日8枠」)
を巡って、ギョーカイ内に激震が走っている。
去る8月22日、フジテレビは
「日8枠」で放送して来た
『でんじろうのTHE実験』『アオハルTV』に代わって
『日曜THEリアル!』と称した、
2時間ブチ抜きのノンフィクション番組を
放送する事を発表し、
加えて11月までの放送内容も発表した。
フジ「日曜THEリアル!」放送開始を伝えるORIKON・NEWS記事
「日8枠」を巡っては、
日テレ『世界の果てまでイッテQ』
テレ朝『ポツンと一軒家』、
そしてNHK『大河ドラマ』と
各社エース級の番組で激突する時間帯。
それだけに、フジの今回の発表に
『事実上、フジは「日8枠」から撤退』
『フジの台所事情は、予想以上に危機的』だと、
関係者が真っ青になっているのだ。
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フジの「日8枠」と言えば、
昔は「民放最強」って言われた時代もある位です。
元大手女性誌編集長で、
現フリー芸能記者のF氏はそう懐かしむ。
フジの「日8枠」で思い出すのが、
「欽ちゃん」こと萩本欽一が司会を務めた
『オールスター家族対抗歌合戦
(1972~86年/現・BSフジで東MAX司会で復活)』
『「ダウンタウンのごっつええ感じ(1991~97年)』
フジ系列・関西テレビ制作の
『発掘あるある大事典(1996~2007年)』
等最強バラエティが目白押しでした。
とにかく「フジは強い」ってのが、
ギョーカイ関係者の合言葉でしたね。
そして、元NHK関連制作会社で
大河ドラマに携わった、放送作家のA氏も…
かつてNHK『大河ドラマ』が、
フジ「日8枠」番組の後塵を
拝した時代があるほどで、
NHK関係者がお忍びでフジの関係者に
教えを請うた話すらあります。
フジは、2015年頃に
「日8枠」で行われていた
「日曜プレミア」と言う特番枠をやっていましたが、
one-pieceのTV版映画放映などに使われ、
結構うまく機能させていたという感じですねぇ…
今は全く逆なのが信じられませんが。
出典:毎日新聞
そのフジ「日8枠」の勢いにストップが掛ったのが、
いわゆる「あるある大事典(あるある)
ならぬ「あるある大事件」でした。】…
と語るのは、前出のF氏。
当時フジはまだ3冠王時代で、
何が何でもゴールデン帯での視聴率確保は
至上命題でしたので、
「あるある」を制作していた
関西テレビ(関テレ)を〆たのです。
実は関テレ側は、
2004年の「あるある第一期」終了時点で、
フジに対して「ネタ切れで継続は不可能」と
終了を伝えていたのですが、
「日8枠」で平均視聴率15%を
超えていたお化け番組だった
「あるある」の継続は、
フジとして既成路線でした。
しかし、結果フジテレビは、
「やらかしのフジ」と言う汚名を重ねる事になります。
フジは次々捏造が発覚し、
一時は「放送免許取消」の危機に瀕しましたが、
そのフジが泣付いたのが今の安倍首相なのです。
安倍氏は、当時の自民党や経産省関係者に
手を廻してフジの放送免許取消を回避させました。
そうした事があって、
今やフジテレビは「アベテレビ」と
言われる程「政権ヨイショ」一色となる所以が、
そこにあったのです。
出典:マネーボイス
一連の「日曜THEリアル!」に
関する記事を読んだ元NHKのA氏は
【各代理店では「フジはカネが無い様だ」
と言うウワサで持ち切りです。】と解説する。
フジが「日曜THEリアル!」で
放映予定のスケジュールを見ても、
一切新しさを感じるものはありません。
「世界法廷ミステリー」「開かずの扉」「FBI」…
何れを見ても、たまたま特番で
当たったモノをレギュラー化しただけで、
かなりの低予算で作れる…要するにフジには
「新規番組の視聴率を支える程、
投入出来る予算が無い」と言わんばかりです。
これでNHK「日8枠」で放送中の
「NHKスペシャル(9:00~9:54「Nスぺ」)」
並みの番組をフジが毎週提供と発表したなら、
ギョーカイ騒然となったでしょう。
取材活動予算や編集&検証作業や
放送セットに広報活動など…
NHKのOBだから敢えて話すのですが、
Nスぺを一つ作るとなっても、
最低5000万円の予算は事前に必要だと
言われています…
大型企画ともなれば2億は下らないとか。
しかし、今回のフジの発表を見てガッカリでしたね。
「久々フジがマジになったか?」
と思ったのですが、やっぱり「やらかしのフジ」でしたね。
これでスポンサーから広告費を
巻き上げたのなら、完璧な詐欺ですよ。
出典:マネーボイス
実はギョーカイ内の密かなウワサとして
「フジが5年以内に地上波撤退の
準備を真剣に進めている」と言うのです】…
前出のF氏は、ネタを提供してくれた。
【いわゆる「多チャンネル化」「録画視聴」
「海外メディアの進出」で、
日本のギョーカイ「我が世の春」は
終わりを告げました。
地上波ワンクールのドラマが
黒字化で終われる数は年々少なくなり、
バラエティも「作れば作る程赤字」なのが現状です。
そうした現実に地上波へ見切りをつけ、
BSやオンデマンド視聴へシフトしたのが日テレとフジです。
特にフジは、
FOD(フジ・オン・デマンド)の業績が絶好調で、
今やフジの屋台骨的存在で、
あの「ザ・マンザイ」や「F1」ですら、
今や有料で見る時代なのです。
こうした事を背景に、
フジの関係者の間では「もう地上波は要らない」
と公言する人の数が急速に増えており、
この夏フジ・遠藤社長が役員会の席で
「地上波の発展的解消」を口にしたとされ、
一気に「地上波終了」へ加速したと伝えられます。
恐らくですが、
今回の「日8枠」改編も、
「地上波終了」への布石だったと
見ておかしくはないでしょう…
「8チャンネル」が地上波で見られるのも、
後数年の命ですね。
出典:YouTube
「やる気があるのか?」
ギョーカイ関係者の怒り渦巻くフジ「日8枠」の改編。
しかし、関係者の知らない場所で、
さらに驚くべき時代が進んでいる…
その事を解り今回の改編の話を聞くフジ関係者は、
複雑な思いを抱いているに違いない。