富士山で落石
石積みが崩れた富士山の吉田ルート登山道=6月4日(早坂洋祐撮影)
出典:富士山頂への登山道、9日午後3時開通 崩落の仮復旧終わる:イザ!
富士山の山梨県側登山道の頂上付近で26日
女性が落石に当たり亡くなられた事故で
山梨県警富士吉田署は女性の身元をロシア人で
東京都品川区北品川の
アンナ・ドゥブロヴィナさん(29)と
明らかにした
山梨県警富士吉田署などによると
アンナ・ドゥブロヴィナさんは
日本人の夫と25日午後9時ごろ
富士吉田登山口から登山を始め
26日午前5時ごろ、落石を胸に受けた
5合目に運ばれたが死亡が確認された
事故を受け
山梨県は標高3450メートルに当たる8合5勺(しゃく)地点から
山頂までの登山道を通行止めにして安全を確認していたが
午後6時に通行止め解除した
現場付近は昨年10月の台風の影響とみられる
石積みの崩落で通行止めになり
今年7月9日に仮復旧したが
石をネットで覆い
一部は登山道の幅が狭くなっている
山梨県警富士吉田署は、落石が自然発生したのか
上を登っていた人が落としてしまったのかなど
今後、詳しい状況を調べる
落石は頭ではなく胸に当たっていたが
これでも生存できないとは残念ですね。
改めて落石の怖さを知ることになりました。
26日(月)午前7時ごろ、
富士山の山梨県側の登山道の山頂付近で
「落石が女性に当たり怪我をした」 と
119番があった。
現場付近は昨年秋の台風で石積みが崩れ
今年7月9日まで通行が規制されていた。
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富士山での落石についてですよ!
県警富士吉田署の発表によると
登山していた20代女性の頭に石が当たり
残念ながらお亡くなりになりました。
女性の身元はロシア人で
東京都品川区北品川の
アンナ・ドゥブロヴィナさん(29)と
山梨県側の山頂付近は通行止めになった。
通行止めは解除された
通行止めになったのは、
標高3450メートル付近にある
山小屋の「後来光館」から山頂まで。
女性はひとりではなく
複数人で登山していた。
後来光館
所在地: 〒410-1431 静岡県駿東郡小山町須走
富士山の山頂付近の登山道は
以前に石積みが崩れていたため
ネットで覆った仮復旧の状態になっていて、
一部は登山道の幅が狭くなっている。
県警富士吉田署が被害にあった20代女性の
身元や落石の原因を調べている。
『落石』とは、
石が山の斜面や岩場の上から落ちてくること
森林限界より上で見られる
ガラ場(岩がごろごろしているポイント)や
雪渓で起こりやすいもの
落石が起こると
斜度によっては10cmほどの石でも
直撃すると今回の女性のように
命を落とすことになります。
数十センチの落石ともなると
人は吹き飛ばされ直撃すると
即死する場合もあるのです
実際、2016年には丹沢の高畑山で
約40cmの落石が人に直撃して亡くなった例もあります
落石には、人為的な原因と自然発生との2種類があり
人に被害のある落石のほとんどは
人為的な原因によるものです
自然に岩が緩んで強雨風時や大雨のあとなどに
岩や石が落ちるものは、自然発生の落石
人為的な落石は
登山者が自然にゆるんだ
浮石に触れる
ことで落ちるものです
浮石というのは
大雨や雪解けなどで不安定な状態になり
崩れやすくなった岩や石のこと
乗るとずれたり他の石と接触して
音が鳴ることでも確認できます
浮石は、経験を積んでも100%見極められるものではありません
浮石の多いところでは慎重に歩くことが大事です
一度に全体重をかけず
石が動かないかどうかを確かめながら歩くことが必要です。
落石を起こさない歩き方は
歩幅を小さくして
岩の上に足裏全体で着地し
蹴り出さずに体を押し上げるような歩き方が理想です。
つま先をけり出して進む普段の歩き方だと
後ろに石を蹴って落としてしまったり
先に置いた足が浮石だった場合に
バランスを崩して転倒してしまうおそれがあります。
落石を起こさないためには
コースを外れないことも大事です。
みんながよく通るところは踏み固められているため
浮石も少ないことが多い。
踏み跡が分からないような広いガラ場では
ペンキで印をつけているコースもあるので
確認しながら進むといいです。
ストックで浮石や小石を弾いて、落石を引き起こすことがありますので
足だけでなく、ストックを着く場所にも注意が必要。
もし自分で落石を起こしてしまったり、
落石に気づいたときは必ず
大声で「落(ラク)」と叫んでください!
大声で「落石!」「ラーク!」と叫んでも良い
早急に周囲の人に知らせることが重要です。
ちなみに「ラーク」は日本語の「落石」と、
英語の「ロック(rock)」とをかけあわせた言葉で、
比較的外国人に対しても伝わりやすい掛け声
になっている。
自分が落とした本人ではなくても
気がついたら周囲に知らせるために叫びます
もしこの声を聞いたら、素早く上を見て
最優先に頭を守る態勢をとりましょう。
安全な場所に動けないことの方が多いため
とにかく第一に、頭を守ることが重要。
狭い登山道などでは逃げ場がないので
冷静に立ち止まって
うかつに動かずに落石を交わすことが重要です。
山での落石というのは、
平地で子供が石を投げて当ったというレベルではない。
小さい石なら大丈夫という安易な考えは危険です。
人が投げるスピードより遥かに早いスピードで
あるのはもちろん
上から落ちてくることで威力も大きくなります。
危険がある場所では、ヘルメットの着用を義務付けるなどの
防犯対策も必要になると思いました。